女子寮の中で、美少女にしか見えない女装男子と、男装の4王子が繰り広げるラブ・コメディー

お嬢様だらけの名門女子高に入れるなんて聞くと、男なら飛び上がって喜んでしまいそうだが、女装してこっそり入学となると気が引けてしまうし、正直すぐにバレるだろうと思ってしまう。
しかし、しゃくなげの新作、「オト☆プリ ~恋せよ! 乙女王子様♪ドキドキウェディングベル~」の主人公ならばよっぽどのことがない限り、男だと思われることはない。
見た目も声も完璧に女の子、しかもとびきりかわいい美少女ときたもんだから、怪しまれるどころか大歓迎されてしまう始末。

さらに、ヒロインたちも美少女なのだが、『宝石の王子』として女生徒たちの憧れの的となっている男装少女たち。
女装主人公と男装ヒロインという奇妙な関係の恋愛模様が、ドタバタコメディを交えて描かれていくぞ!


●借金の代わりに女装して女学園に! 見た目美少女な主人公の受難の日々が始まる…

日本最大の大財閥雄々山家は、深刻な危機を迎えていた。総帥獺祭の死後、雄々山家の総帥代理となった妻真澄には金銭感覚がなく、国家予算規模と呼ばれた雄々山家の家計は、気が付けば火の車。グループ傘下の各家に借金まみれになって、赤紙だらけの状況に有様にまで落ちぶれていた。そこで真澄は考えた。獺祭の隠し子で、真澄も溺愛している瑠偉にお願いしようと……。

獺祭は瑠偉には興味がなく、彼は妾であった母の死と共に路頭に迷いかけたが、本妻真澄に引き取られ、その愛情を一身に受けてすくすくと育った。そんな彼の最大の悩みは家庭環境でもなんでもなく、その容姿。なにしろ360度美少女にしか見えない外見に、小鳥も泣いて逃げ出す可愛らしい声。ついでにすね毛も生えなきゃ、あそこの毛も生えないと来る。
挙げ句に母真澄の愛情は時に暴走し、女装をさせるは、ブラにパンティをはかせようとするは、終いには「瑠偉ちゃんの花嫁姿、早くみたいなぁ」などと、根本的に間違ったことまで言いだす始末。

悩みに悩んだ瑠偉は男を磨くために全寮制男子校へと進み、空手部に入り、必死に腕を磨く。力が無ければ尻ピンチと、散々な目にあいつつも貞操だけは守り抜き、1年も過ぎると、その腕っ節は学内一、誰も瑠偉には逆らえないようになった。

そんなようやく手に入れた平穏な学生生活だったが、真澄からの呼び出しが瑠偉の運命をガラリと変えてしまう。瑠偉が雄々山家に帰るなり、真澄が一言、

「瑠偉ちゃん、ごめんね。お母さん、お金使いすぎて破産しちゃいました」

▲久々に帰った実家は、母の散財により借金まみれとなっていた。親戚一同が肩代わりしてくれた借金を帳消しにする条件は、瑠偉が名門女子高に行くこと!?

のほーんと驚愕の真実。そして明かされる驚愕の借金返済計画。
雄々山グループを構成する秋山家、久保田家、剣菱家、三和家の4家は雄々山家没落に伴い、次期グループトップを決める方法として雄々山家の血を引く唯一の人間である瑠偉を婿に迎えた家をトップとすることを親族会議によって決定したのだ。
こうして瑠偉は多額の借金の質として、4人のヒロインの生け贄となるべく名門女子校聖憐女学園に放り込まれてしまう。

聖憐女学園には純粋培養された女生徒たちが男にうつつを抜かさないように、生徒たちの中から4人の『宝石の王子』を選び、男役とする伝統がある。そしてヒロイン4人こそが、今年度の『宝石の王子』であった。

▲聖憐女学園では毎年、容姿や成績、家柄などを基準に男役『宝石の王子(J4)』が選ばれる

転校して来た瑠偉はそうとは知らず、幼なじみの美冬に気軽に声をかけてしまう。皆の憧れであり神聖不可侵の美冬と仲良く喋ってしまった瑠偉は、当日から強烈な虐めの対象となってしまう。そんな瑠偉を見かねた美冬は、彼を『宝石の王子』付きのメイドとすることで守る。
が、それは瑠偉が『宝石の館』に住み込み、彼女達に奉仕することでもあったのだ。

▲J4の一人が幼なじみの美冬あったため、気軽に口を聞いてしまい、J4親衛隊を含めた女生徒たちからいきなり敵視されてしまう!


かくして、転校当日から瑠偉は彼女たちと寝食を共にする羽目になり……。当然、そんな身近な生活で男であることを隠し通せるわけもなく、雄々山家の男だと分かった時から、『宝石の館』は瑠偉争奪戦の主戦場となるのであった。
性に興味津々な『宝石の王子』たちによって、次々と奪われていく瑠偉の貞操、メイドとして弄られる日々、そんな中で果たして瑠偉は、安息と本当の愛あるセックスを手に入れ、お嫁さんを決めることが出来るのであろうかっ。


●オト☆プリ 登場人物



主人公:大山瑠偉(おおやま・るい)
CV:みる


男子校で男を磨いていたはずが、頭の上がらない義母のおかげで、大金持ちから借金まみれになり、果ては女子校に放り込まれた薄幸の美少女(♂)。
妾腹の子であることから、父親に最後まで認知はされなかった生い立ちを持つが、義母の愛情で真っ直ぐ優しい性格として育った。 やや優柔不断で鈍い面もあるものの……。
元々はボクと自分を称するが、女装中は義母の調教により泣く泣く、私+丁寧語を駆使する。

「それにほら、ボクも男の子だし……あ、あはは、そーいうことされるの嬉しいかも知れないし」



秋山美冬(あきやま・みふゆ)
CV:風音


瑠偉の幼なじみで、小さい頃は良く遊んだ仲。
夢外流の達人として剣道部の主将を務めている。
責任感が強く、『宝石の王子』のリーダー格であり、最も高い人気を誇っている、完全無欠の王子様。
が、そんな男らしい自分に密かに悩む、乙女である。
料理は好きだが、下手。裁縫も下手。どうやったら女の子らしくなれるのか、日々悩んでいる。
純粋培養のお嬢様であり、一途に瑠偉を慕って来た。

「任せろ、私はこう見えても、この学園の王子だぞ。お姫様のエスコートくらい、心得ている」



剣菱精華(けんびし・せいか)
CV:かわしまりの


沈着冷静、女の子らしく群れることが理解出来ない、一匹狼的なお嬢様。
キツイ外見だが、優しく頼りがいのある内面。
家庭の事情により男性として育てられたため、女性と言うものが理解出来ていない面がある。

「ゴミ箱行きで良ければ、愛を受けるが」



久保田千寿(くぼた・せんじゅ)
CV:御苑生メイ


『宝石の王子』中、もっとも王子様らしいお嬢様。
百合であることを堂々と公言し、日々学内のお嬢様を物色している、美冬曰く『色情魔』。
瑠偉のお尻を平気で撫でるなど、セクハラも多々……。

「遂に美冬クンも百合の素晴らしさに目覚めたんだねっ、どうかな今夜、素晴らしき世界に僕とカムトゥギャザー!」



三和琥珀(みわ・こはく)
CV:倉田まりや


一年生だが『宝石の王子』に異例の選出をされた、子犬、小猿みたいなヒロイン。
野心家の父親を持ち、また瑠偉同様妾の子であり、父親に絶対服従として育てられてきた。
まだまだ悪戯盛りであり、何かと問題を起こすトラブルメーカー。
おかしな虫が付かないように、父親のごり押しで蛇山さんが専属メイドとして、同じ学年に居る。

「見てみて、すっごーいよ。レースに花模様。しかも少し透けてるし、うはー、エッチだ~。ねー、みんなもそう思わない?」


●男だってバレちゃいけない、けれど一つ屋根の下での生活だなんて…

ストーリーの序盤では、瑠偉が男だということは幼なじみの美冬以外、誰にも知られていない。
もちろん、知られるわけにはいかないのだが、メイドとして『宝石の館』に住み込むことになってしまったものだから、危険すぎるイベントが次々と押し寄せてくる。
男だとバレてしまったらバレてしまったで、性に興味津々な『宝石の王子』たちから次々と狙われてしまう。

▲メイドという建前で『宝石の館』に住み込むことになった瑠偉。しかし、早々に「みんな一緒にお風呂で親睦」なんて、男としてはうれしいけれど、とてつもなく危険なイベントに巻き込まれてしまう

▲「色情魔」とも呼ばれる千寿から強引に迫られ、密着されて勃起してしまったり…

▲中東帰りのベテラン兵、蛇山さんは『宝石の館』でのメイド仲間。しかし、性別は同じでも、見た目は天と地ほどに開きすぎ

▲見た目は完全に女の子、しかし、股間にはしっかり人並み以上のオチンチンが付いているため、女学園での生活には危険がいっぱいだ

▲風呂上りにメイド服を用意されていたり、寝巻きはネグリジェ強制だったり。しかし、ここまでネグリジェが似合って性別が男だとは…


●バレて貞操を奪われる瑠偉、これはハーレム! …というか逆ハーレム?

かわいい瑠偉に好意的な『宝石の王子』たち、それは男だとバレてからも変わらず、性的な好奇心からより一層いじられ、好かれてしまうことになる。
これはもしやハーレム? だけどやっぱり主人公とヒロインの立場は逆のような気はするが…。

▲いつもは『宝石の王子』として男装している美冬。しかし、普通の服を着ていればやっぱり1人の女の子なわけで

▲『宝石の王子』の中では一番子供っぽい琥珀も、やっぱりエッチには興味津々。ちょっとアブノーマルなプレイもしちゃったりして

▲押しに弱い瑠偉だけあって、『宝石の王子』たちに責められるというシチュエーションが多いぞ

▲時には複数プレイに持ち込む(というか持ち込まれる?)なんてことも!


●奇妙なシチュエーションにして実は王道の恋愛ADV

少々奇抜なシチュエーションと、個性的な登場人物たちによる変り種の恋愛ADVと捉えられるかもしれないが、本作は実に王道を行く作品だ。会話シーンではサブヒロインも含め、各キャラクターの個性が活かされた軽妙なやり取りが展開され、安心して感情移入し、楽しむことができる。
非現実的なくらい大げさな学園を舞台にした作品なのに違和感を感じさせないのは、こうした会話シーンがしっかり作られているからだろう。
そのあたりの感覚は実際にプレイしてみるとよく分かる。まずは、体験版のプレイをオススメしたい作品だ。


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キーワード: コメディ, 男の娘

2008年12月15日 18時52分