うらあきば.じぇいぴ~ > 二次元 > レビュー
エロマンガにストーリーは要らないという意見もあるだろうが、ストーリーがあるからこそ抜けるという精神的な要素は大きいものだ。「チアリズム」で描かれるストーリーは純愛系で、ヒロインの真剣な想いに萌えてしまうものが多い。これが抜ける理由ともなるのだ!
■ツンとデレがくっきり分かれた“いいツンデレ”が描かれる
純愛を描いた「チアリズム」の中でも特に印象的なのが、ツンデレヒロインが登場する「チアーでV!!」だ。
ツンデレは今やエロゲでもエロマンガでも、一般向けの作品でも使いまわされすぎていて、「今更ツンデレと言われても…」と思ってしまう一面もなくはない。 しかし、「チアリズム」に登場するツンデレ少女たちは「ツン」と「デレ」の明暗がしっかりと分かれた、言わば“いいツンデレ”だ。
想いを寄せる男に対して、高圧的な態度で接し、空気を読まない男に対して流血するほど殴る蹴る。
そんな激しすぎる「ツン」な一面も、キモチを素直に言い表せないツンデレ少女の「デレ」部分の裏返し。
「ツン」が強く激しければそれだけ、「デレ」部分も強く激しいのだ。
デレに転じたツンデレ少女とのエッチは非常に激しいものとなるが、その中で見せる恥じらいも大事なポイント。
「恥ずかしいから素直に想いを伝えられなかったのに、今こんなにエッチなことをしちゃっている」というツンデレ少女の感情がほどよく伝わってくる。 「チアーでV!!」と同様にツンデレ少女を描いているのが「ツインラブハリケーン」だ。
こちらには双子のツンデレ少女が登場し、「わたしたちの見分けがつくのはあんたくらいなんだから」というベタな設定で、ツンデレ少女2人との3Pセックスが展開される。
「チアーでV!!」と比べると「素直デレ」がちょっと入ったツンデレだが、このツンデレ2人も実にいいツンデレ。
姉妹どんぶりの3Pはとてつもなくエロいものだ。
■ツンデレに限らず、少女と少年の恋愛模様が主軸
「チアリズム」の中で描かれるのは、まさに純愛といった感じの少年たち、少女たちの恋愛模様だ。
両想いだった2人が偶然ひとけのない場所で雨宿りして想いを伝えるとか、ちょっとしたすれ違いで好意を伝えきれずに行き違ってしまうとか、純愛ものの王道といった話が多い。 ストーリーそのものが純愛とはいっても、そこから展開するエッチシーンは強烈にエロい。
ムッチリとした絵柄のエロさもあるのだが、「お互いの愛情を確かめ合った2人が、好きだという気持ちをぶつけ合うセックス」だからこそのエロさというのが滲み出している。 かわいくて、純情で、自分の前でだけは淫乱。
「チアリズム」ではそうした理想的な女性像がいくつも描かれていく。
長時間かけてヒロインの背景や性格設定を伝えることができるエロゲとは異なり、エロマンガでは短時間で設定の表現を強いられるが、著者のEDはそうした表現に長けているようだ。
ストーリーよし!エロ表現よし! 抜ける度数 4 TENGA![]() |
純愛寄りのエロマンガというとエッチシーンに関してもソフトなものになりがちな印象があるが、「チアリズム」に関してはその印象は当てはまらない。 ストーリー運びのうまさがヒロインの魅力へと繋がり、ヒロインの魅力がエッチシーンの興奮度合いをより高める、抜き度の高い作品だ。 絵柄そのものがムッチリとエロいのもまたよし! |
チアリズム | |
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著者 | ED(イーディー) |
出版 | コアマガジン |
発売日 | 2009年2月19日 |
価格 | 1,050円 |
2009年02月26日 23時01分